よく30代からのファッション、40代からのファッションみたいに、○○代からのファッションと、年代別に区切ったファッションについて書かれているブログや雑誌の記事・媒体を目にすることがある。
「○○代に人気のファッションは・・・」「○○代向けのファッションは・・・」
ファッションを年代で区切ることが、あまりにもありふれている情報なので、それがファッションの『常識』として世間に知られている。
こんなつまらない常識、誰が広めたんだろう。
ファッションに必要なのは、センスとマナー。常識に囚われたファッションなんて面白くない。ファッションはもっと自由であるべきだと思う。
着ている本人が似合ってさえいれば、年代なんて関係ない。
年齢より見た目で服を選ぶ
人が誰かのファッションを批判するとき、こういった意見を口にすることがある。
- あの人もう○○代なのにあんな格好して・・
- 少しは年齢考えた方がいいんじゃない?
- あの人は若作りしている
- もうそろそろ落ち着いた方がいいんじゃない?
- 格好が若い
こういった年齢+ファッションに関する批判を、ときたま耳にすることがある。
このような意見を耳にしたとき、僕はいつも「別に似合ってればいいじゃん」って思う。
本人が着たい服を着ればいいじゃん。他人がとやかく言うもんじゃない。・・と言いたい訳ではない。ただ単純に、本人が似合っていればそれでいいじゃんって話。
センスがなく、感受性も乏しく、社会の作り出したくだらない常識に洗脳されてしまっている人に限って、このような批判を口にする。
確かにファッションにおいて年齢(年代)は、コーディネートを選ぶ際の、ある程度の指標にはなる。けど、それで区切っていいものではない。
服選びで、大事なのは実年齢ではなく見た目。
実年齢が30代でも、20代前半に見える人もいれば、実年齢が10代後半でも、20代後半に見える人もいる。こういう人達は、世間一般に言われている、それぞれの実際の年代に当てはまる服を選べば良いのか。・・そんなことはない。
むしろ逆効果になりかねない。童顔で若く見える人が、世間が言う実年齢に当てはまる大人っぽい服を着ても、似合わない可能性が高い。
もし本人が、実年齢に当てはまる、大人っぽい服装に憧れているのであれば、その格好をして、着こなせるように試行錯誤すればいい。けど、そうでない場合、無理にその格好をする必要はない。
違和感なく、似合ってさえいれば、どんなコーディネートでも問題ない。明らかに似合ってない、無理な若作りとかは控えるべきだと思うけど・・そうでない場合は、なんでもあり。
ファッションは自由な方が楽しい。それなのに、どうして凝り固まった考えで選択肢を狭める人が大勢いるのだろう。僕には理解出来ない。
『自分はもう○○代だから、それらしい格好をしないと・・。』
そんな固定観念に囚われて服装を選んでいたら、内面も外見も、どんどん老けていってしまうと思う。そんなの勿体無い。
実際僕は30代前半なんだけど、20代前半の大学生によく間違えられる。そんな僕はもちろん、世間一般で言う30代の大人しいファッションが似合わない。ちなみにスーツもあまり似合わない。職場なんかの制服も苦手。
だから、私服で勤務出来るアパレル業界で働いてる訳なんだけど、こういう生き方にすらケチをつけてくる奴もいる。
『社会人になったらスーツだろ』
・・聞いて呆れる。何も僕自身が否定されたから呆れるのではなく、こういった凝り固まった自分だけの狭い価値観の中でしか生きられない思考に心底呆れてしまう。
ただ、こういった固定観念に囚われてしまっている人は大勢いる。それだけ、社会がもたらす『常識』のイメージは人に強い影響を与えるものなんだと思う。
あなたは、固定観念に囚われて、着る服を選んでいませんか?もしそうなら、その考えを改め、自分だけの自由なファッションを提案してみてください。きっと、ファッションがもっと楽しくなるはずです。