前回の記事で「服の無駄買い」についてお話しました。
服を買わない思考に持って行き、服の無駄買いをなくし、経済的に余裕を持ってオシャレを楽しみましょうという内容だったんですが、今回は、そんな「服の無駄買い」が招く、オシャレに致命的な現象についてお話しようと思います。
現象というくらいなので、抽象的な表現もあり、もしかしたらあまりパッとしない内容かもしれないですが、サッとお読みいただけたら幸いです。
着る頻度が極端に少ない安価なファストファッションや古着には手を出さない
服の無駄買いが多い人の中には、安価な洋服を次から次へとたくさん買い込んでしまう癖がついてしまっている人がいます。
あまりお金がないから、安いファストファッションや古着で上手にコーディネートする。このスキル自体は、センスがなければなかなか難しいので、素晴らしいことだと思います。
安価なファストファッションは安い生地を使用して大量生産されているので、シルエットも微妙で、下手に手を出すとただ安っぽく仕上がってしまいます。古着はもっと難易度が高く、安いからには、ノーブランドか、着古されてる服や、デザインが時代遅れのものという可能性が高いので、やはりオシャレにコーディネートするには、それなりのセンスが必要となります。
これらの条件をクリアして、安価なファストファッションや古着でオシャレにコーディネートをまとめられる人は、本当にセンスがいい人だと思います。特に古着で掘り出し物を見つけ出す嗅覚のようなものは立派なスキルだと言えます。
ただ、そんなセンスがある人も、この安価な服選びにハマってしまうのは良くないです。
どうしても、所詮は安価なファストファッションや古着なんです。ものの数回着たら、すぐに新鮮さは失われ、飽きてしまい、到底オシャレには見えない代物に成り下がります。
『でもまぁもともと安かったし、また他の服買えばいいや・・』
この思考が、負のスパイラルに陥る要因なんです。次から次へと安価な服でタンスが埋め尽くされ、気づいたら価値のない安価な服で、家中が埋め尽くされてしまいます。
そうなるとどういうことが起こるかと言うと、本当に価値のあるオシャレな服が手に入らなくなってしまうんです。
『有名なブランドの高い服を買わなくても十分オシャレが出来る。安い服をいっぱい買って着まわした方が楽しい。』
こういう思考のせいで、どんどん安い服ばかり、流れ込んできます。この思考のせいでもあるんですが、家が価値のない服で埋め尽くされると、価値のある服が流れ込んでくる隙間がなくなるんです。
物理的なスペースや空間の話ではなく、部屋が散らかっていると幸福が逃げて行くみたいな例えと一緒です。
価値のない(着ない)服は捨てるか売るかで早めに処分する
『もしかしたらまたいつか着ることがあるかもしれないから取って置こう・・』
この考えは服と共に捨てて下さい。
高価で価値のある服だったら着る着ないに関わらず、取って置いてもいいんですよ。コレクションする価値があるだろうし。プレミア物だったら、財産とも言えますしね。
ただ安くて価値のない服をいつまでもいつまでも捨てずに持って置くのは本当に良くない。
前にもお話しましたが、僕は一時期ファストファッションにハマってしまった時期があります。安くてそこそこオシャレ。こんな美味しい話はない。
気づいたら、部屋中ファストファッションで埋め尽くされてしまいました。
そうなると、やはりオシャレ度がガクンと下がるんですよね。何より、オシャレの楽しさもガクンと下がります。
こりゃいかんと思い、意を決してかなりの数の服を処分しました。
そうしてファストファッションとの縁をなくしたら、不思議なことに一着一着価値のある服が流れ込んでくるようになり、オシャレの楽しさが上がりました。
上がったというか元に戻ったという感じですね。この現象は、安い古着ばかり着まわしてる人にも起こり得ることです。実際僕のファッション好きの知り合いの方にそういう人がいました。
そもそも、安い服って結局いっぱい買っちゃうんで、トータルしたら実は結構な金額になってしまっているんです。そこが盲点。
価値のない安価な服を数着買わないだけで、価値のあるそこそこ高価な服を1着買えます。その方がオシャレ度も増すし、服への愛着も増します。安価な服ばかり買い漁っている方は、そのことに気付くべきです。
価値のない安価な服ばかり買うのは、僕の中では「服の無駄買い」です。
高い服ばかり買えば良いということではありません。価値のない服をたくさん買うのなら、同じ値段で、価値のある服を1着買った方が幸せになれるということです。
服に対する愛着心を大切に。